業務別に考える
業務別AI活用シナリオ
書類の受付、問い合わせ対応、予定と業務量の管理、表計算での集計。身近な業務を題材に、どこを整え、何を自動化候補とし、どこに人の判断を残すかを紹介します。 まずは自社の仕事に近い例から、検討の順序や見落としやすい制約を確認してください。
業務領域から選ぶ
各シナリオで対象業務、人が担う確認、検討時の制約を見比べられます。
業務の入口から検討する
4件

書類受付から確認までの流れを整える
請求書、申込書、点検記録などの受付後に、内容確認や転記が続く業務を想定した活用シナリオです。書類の分類や項目抽出を自動化候補とし、金額、取引先、例外書類などの確認を担当者に残す構成を検討します。
検討の流れ
- 01受付経路と書類の種類を整理
- 02分類・項目抽出の対象を限定
- 03人が確認すべき項目と差し戻し条件を定義
- 04処理時間、修正件数、未処理件数で試行を評価
人が判断すること
抽出内容を確定情報として扱わず、金額・取引先・例外書類などは担当者が照合します。
評価の視点
処理時間、修正件数、未処理件数を並べて確認します。
先に確認したい制約
- 書類の形式や画質のばらつき
- 機密情報や個人情報の取り扱い
- AI抽出結果を確定情報として扱わない確認設計

地域サービスの問い合わせ対応を支える
観光、地域サービス、窓口業務などで、電話・メール・フォームに届く問い合わせを整理する活用シナリオです。問い合わせ分類や返信案の作成を支援しつつ、予約確定、個別事情、緊急性のある内容は担当者が判断する運用を想定します。
検討の流れ
- 01問い合わせ経路とよくある質問を整理
- 02回答に使う正式な情報源を定める
- 03返信案と担当振り分けの補助範囲を設定
- 04誤案内、応答時間、引き継ぎ状況を点検
人が判断すること
予約の確定、緊急の連絡、苦情、個別事情を含む回答は担当者が判断し、必要な窓口へ引き継ぎます。
評価の視点
誤案内、初回応答までの時間、担当者への引き継ぎ状況を見ます。
先に確認したい制約
- 季節や営業状況による案内内容の変化
- 日本語の接客表現と個別事情への配慮
- 緊急・苦情・予約確定を自動回答だけで完結させないこと

少人数チームの業務量と予定を見える化する
担当者ごとの予定、作業件数、期限、繁忙期の情報を使い、負荷の偏りや対応遅れの兆候を把握する活用シナリオです。まず記録の定義をそろえ、配分候補を示す仕組みを検討します。最終的な担当変更は現場の事情を踏まえて人が判断します。
検討の流れ
- 01予定と実績の記録項目をそろえる
- 02業務量、期限、必要スキルなどの制約を定義
- 03配分状況を見える化し候補を比較
- 04現場確認を経て調整し、負荷の変化を振り返る
人が判断すること
配分候補は判断材料として扱い、突発対応や担当者固有の条件を踏まえた最終調整は現場で行います。
評価の視点
業務量や期限の偏りと、調整後の負荷の変化を振り返ります。
先に確認したい制約
- 予定表と実績記録の粒度の違い
- 突発対応や担当者固有の条件
- 従業員情報の利用範囲とアクセス管理

既存の表計算業務を小さく改善する
複数の表計算ファイルへの転記や、毎月の集計・報告に時間がかかる業務を想定した活用シナリオです。列名、入力ルール、ファイルの受け渡しを整理してから、関数やルールベース処理、AI支援のどれが適切かを比較します。
検討の流れ
- 01現行ファイルと集計手順を棚卸し
- 02項目定義、入力ルール、例外を確認
- 03手順の簡素化と自動化手段を比較
- 04修正のしやすさと集計結果の再現性を点検
人が判断すること
入力の例外やファイルの版違いを確認し、自動処理が止まった場合に従来の手順へ戻せるようにします。
評価の視点
集計の再現性、修正のしやすさ、手作業に戻す際の負担を点検します。
先に確認したい制約
- ファイルの版違いや列構成の変更
- 入力値の揺れや重複
- 自動処理が止まった場合の手動手順
次の検討へ
似た業務があっても、最初の一手は同じとは限りません
件数だけでなく、例外の頻度、間違いが及ぼす影響、データの整い具合、運用を続ける人の負担を合わせて考えると、業務整理・ルール化・自動化・AIのどれから試すかを選びやすくなります。サービス一覧では支援の範囲を比較でき、実務ガイドでは候補の優先順位や検証方法を具体的に確認できます。
書類受付の対象範囲や確認設計を詳しく見る場合は、書類受付のシナリオへ。個別の業務について相談する場合は、検討中の工程、困っている点、扱う情報の種類を整理してから、メールでお問い合わせください。